1799年 フランス
北極点から赤道までの子午線弧長は5130740トワーズという計算結果がはじき出され、この1千万分の1の長さを「1メートル」と定めた。(アルシーヴ原器)
1913年 フランス
デュシャンは1メートルの長さのひもを、1メートルの高さから水平に落とす行為を3回繰り返し、そのときにできた曲線をそのまま、キャンバスに固定した。この曲線に沿って、木製の定規は切り取られている。
身体尺(身度尺-しんどしゃく)
木彫用のハンマーを拵えた時に「柄の長さは二握り半」と教えられ
言われるままに切ってみたら、短か過ぎたと後悔し、「三握り」の柄にすげ替えた。
手が小さいとか、ハンマーの振り方が酷いとか、
という話ではなく
「柄の長さは二握り半」というのは「使いやすさ」の寸法なんだ という話です。
この「使いやすさの寸法の出どこ=身体」を基準にした身体尺(新度尺)の話。
ピンっと張った猫の髭は、その幅が体の幅と同じで、その隙間を通れるかどうかのアンテナに、つまりモノサシになっている。人も同じように体の一部をモノサシに長さを測り、それを寸法の単位としてきた。
お茶碗などのお椀のサイズは、親指と中指で作った輪のサイズ
箸の長さは「1咫半(ひとあたはん)」といわれ、この「1咫」は親指と人差し指を直角に広げた時の長さを指し、およそ15cmだそうです。蛇足ですが、「八咫鏡」というのがあります。八咫=120cm この直径の鏡というのは考えにくいんで、円周120cmとして直径およそ38cm、まあ三種の神器とされてるんだから、とにかく大きい鏡ってことでしょう。
着物地のことを「反物」といいますが、これは着物一着に必要な布地が「1反」ということで、江戸時代に小袖が一般化した時にでき
基準は幅が約36cm、長さが約12m
なんだそうですが、この1反の幅や長さは時代によって変化してきたんだそうで、日本人の体格が大きくなったのに合わせて身体尺も変化していくという道理なわけです。
無印良品のくらしの食品研究所でこれを体から生まれた「心地よい寸法」とよんでますが、まあまあそういうことになりますな。
メートル定義の変遷(国際度量衡総会)
1879年:フランスで白金90%、イリジウム10%の合金でメートル原器が作られ
1960年まで1mの基準として用いられた。
1960年:メートルが、光の波長(クリプトン86原子のスペクトル線)に基づいて再定義
1983年:メートルが光速度に基づいて再定義
1mは光が2億9979万2458分の1秒間に真空中を伝わる距離
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